サーバーの基本!

2024/07/31

【入門】Amazon CloudFrontとは?基本を解説

Amazon CloudFrontとは

Amazon CloudFrontとは?
CloudFrontは、静的コンテンツや動画、アプリケーションなどの動的コンテンツを安全かつ高速に配信するためのコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスです。CDN(Contents Delivery Network)は、オリジンサーバーのコンテンツをキャッシュし、オリジンサーバーに代わってクライアントに迅速に配信する仕組みです。オリジンサーバーとは、画像や動画などのオリジナルコンテンツが存在するサーバーのことを指します。AWSのサービスを利用する場合、Amazon EC2やAmazon S3がオリジンサーバーとして使用できますし、オンプレミスのサーバーも利用可能です。
CloudFrontの魅力の一つは、完全な従量課金制で初期費用がかからない点です。また、世界中に配置されたエッジサーバーにより、どこからのアクセスにも柔軟に対応し、低レイテンシーでユーザーにコンテンツを提供できます。このため、オリジンサーバーの負荷を軽減することができます。



Amazon CloudFrontのメリット
■Webコンテンツ配信を高速化
CloudFrontの主なメリットは、Webコンテンツ配信の高速化です。オリジンサーバーの負荷を軽減し、処理の遅延を防ぎます。クライアントに近いAmazon CloudFrontのエッジサーバーからコンテンツを配信することで、配信速度が向上します。エッジサーバーは世界中に展開されており、海外からのアクセスにも迅速に対応できます。


■セキュリティを強化
CloudFrontを利用することで、セキュリティも強化されます。AWS Shield Standardが標準装備されており、ネットワークレベルとアプリケーションレベルの両方で保護します。これにより、DDoS攻撃や不正アクセスから守られ、オリジンサーバーがダメージを受けることがありません。


■AWSの他のサービスとの連携が容易
CloudFrontのもう一つの利点は、AWSの他のサービスとシームレスに連携できることです。Amazon S3やAmazon EC2、Elastic Load Balancing、Amazon Route 53など、さまざまなAWSサービスと密接に統合されているため、各サービスとの連携が容易です。



Amazon CloudFrontユースケース
■静的WebサイトのWebサイト高速化
CloudFrontを利用することで、静的Webサイトのコンテンツ配信を高速化できます。世界中に配置されたエッジロケーションを経由することで、あらゆる場所に低レイテンシーでコンテンツを配信可能です。


■Amazon S3と連携した静的Webサイト
Amazon S3にコンテンツを保存し、Amazon CloudFrontを通じてWebサイトとして公開する構成が可能です。Webサーバーを必要とせず、サーバー運用の負荷を最小限に抑えながら、可用性の高いWebサイトを実現できます。


■オンプレミスのWebサーバーと組み合わせ
CloudFrontはオリジンサーバーの場所を問わず、オンプレミスのWebサーバーとも組み合わせて利用可能です。



まとめ
Amazon CloudFrontを利用すると、コンテンツ配信のパフォーマンスが向上し、Amazon S3単体で静的Webサイトを展開するよりもコストを抑えられることがあります。さらに、無料利用枠が拡張されているため、初期段階での導入も容易です。ぜひ、Amazon CloudFrontの利用を検討してみてください。
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