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2024/08/28

Amazon RDSとは?ざっくり解説

Amazon RDSとは?ざっくり解説

Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)とは?
Amazon RDSは、AWS上で提供されるリレーショナルデータベースサービスです。オンプレミス環境でのデータベースサーバの構築に伴うサーバ購入や設定、OSインストールなどの複雑な作業が不要で、契約後すぐにデータベースを構築できます。また、MySQL、Oracle Database、Microsoft SQL Serverなど、一般的に使用されるRDBMSをそのまま利用できます。
専用の管理画面を通じて、データベースの構築や変更が簡単に行えるため、管理コストの削減が可能です。これにより、ユーザーはインフラ管理の負担から解放され、主要な業務に集中できます。さらに、Amazon RDSはストレージ容量の追加が容易で、高い拡張性を提供します。バックアップも自動で取得されるため、信頼性が高いです。



Amazon RDSで利用できるRDBMS
■Amazon RDSでは、一般的に広く利用されている6種類のRDBMSを選択できます。これにより、オンプレミスで使用していたRDBMSをそのままAWS環境へ移行可能です。以下に、6種類のRDBMSの特長を簡単に説明します。


■MySQL
Oracle社が提供するオープンソースのRDBMSで、非常に人気が高く、特にWebサイトなどでよく利用されています。シンプルな操作性が特徴で、初心者の入門用に適しています。


■PostgreSQL
MySQL同様にオープンソースのデータベースであり、広く普及しています。世界中の技術者によって開発・改善が続けられ、商用利用にも耐えうるスペックを持ちます。豊富な機能、高い拡張性、高い堅牢性が特長です。


■MariaDB
MySQLから派生したRDBMSで、操作法など多くの点でMySQLと共通しています。セキュリティ、堅牢性、スケーラビリティが向上しており、ビッグデータの集計作業などに利用されています。


■Oracle
世界で初めて商用としてリリースされたRDBMSで、高い法人利用率を誇ります。読み取りの一貫性、高い堅牢性、複雑な処理への対応能力が特長です。※Oracle Databaseはオープンソースではないため有償です。


■SQL Server
Microsoft社が提供するRDBMSで、Windows環境との相性がよく、豊富な機能、マウス操作で利用可能なツール、初心者向けの解説書の充実が特長です。※SQL Serverはオープンソースではないため有償です。


■Amazon Aurora
AWSがクラウドに最適化するように構築したRDBMSです。MySQLやPostgreSQLと互換性があり、両者のインターフェース機能を持っています。その他のRDBMSに比べて強固なバックアップ機能が特長です。



Amazon RDSのメリット
■データベースの高速化
Amazon RDSでは、リードレプリカを使用することでデータベースの高速化が可能です。リードレプリカは読み取り専用のデータベースで、複数作成することができます。これにより、データベースへの負担を分散し、読み込みリクエストが大量に来ても高いパフォーマンスで処理できるようになります。


■可用性と耐久性
Amazon RDSはシングルAZ配置とマルチAZ配置を選択できます。マルチAZ配置では、バックアップ用のスタンバイレプリカをプライマリデータベースとは異なるAZに配置します。これにより、プライマリデータベースに障害が発生した場合でも、スタンバイレプリカに自動的に切り替え、影響を最小限に抑えます。マルチAZ配置を使用することで、高い可用性と耐久性を実現します。


■データベースの構築や管理が容易
Amazon RDSはクラウドサービスであり、サーバーOSやミドルウェアの管理をAWSが行います。これにより、オンプレミス環境のように物理的な設定や管理が不要で、場所の選定やセキュリティの構築に手間がかからず、運用が簡単です。


■容量の増加に合わせてストレージを追加できる
Amazon RDSでは、データベース保存容量の上限に達した場合でも、マウス操作だけでストレージをスムーズに追加できます。オンプレミス型の場合、サーバーの交換や増強が必要ですが、Amazon RDSならばデータベースを停止させることなく、クラウド上で簡単に容量の管理や追加が可能です。また、不要なストレージを簡単に削減できるため、無駄な費用を抑えられます。


■安価で使えて低コスト
Amazon RDSは、従量課金制と定額制の2つの料金プランがあります。従量課金制では使用した分だけ料金が発生し、無駄な費用がかかりません。また、初期費用が無料で、使用していないデータベースは削除すれば費用がかかりません。さらに、リザーブインスタンスを利用することで、大幅な割引を受けられ、低コストで使用できます。


■暗号化サービスによってセキュリティを強化できる
Amazon RDSは、AWS CloudHSMやAWS Key Management Service(KMS)などの暗号化サービスを使用することで、データベースの暗号化を実現できます。これにより、特定のユーザーのみがデータを閲覧可能になり、データの安全性が大幅に向上します。暗号化サービスを活用することで、セキュリティを強化し、安心してデータベースを使用できるメリットがあります。



まとめ
Amazon RDSは、クラウド上でRDBを簡単にセットアップ、運用、スケーリングができるサービスです。初心者から専門家まで幅広いユーザーにとって有用なツールであり、データベースの運用から解放する便利なツールです。