2024/10/30

WEBサイトが空白のページを表示する

WEBサイトが空白のページを表示する問題に対して、その原因を特定し、改善するためには、 まずどのような流れでページが読み込まれ、表示されるのかを理解する必要があります。


以下では、WEBサイトが表示されるまでの一般的な流れを説明し、その中で空白ページが発生する可能性のあるポイントを見ていきます。

WEBサイトが表示されるまでの流れ

①URLの入力と名前解決

ユーザーがブラウザにWEBサイトのURLを入力すると、最初にブラウザはそのURL(ドメイン名)をIPアドレスに変換するため、DNS(ドメインネームシステム)サーバーに問い合わせを行います。

DNSサーバーがドメイン名に対応するIPアドレスを返すことで、ブラウザはどのサーバーに接続するべきかを知ります。


②サーバーリクエストの送信

ブラウザがIPアドレスを取得した後、そのIPアドレスを使ってサーバーに接続し、指定されたWEBページのリクエストを送信します。

ここでサーバーは、そのリクエストに応じてページのデータ(HTML、CSS、JavaScriptなど)を返します。


③データの転送

サーバーからの応答が正常に行われると、サーバーはリクエストに応じたデータ(HTML、CSS、画像、JavaScriptファイルなど)をブラウザに送り返します。


④レンダリングと表示

ブラウザが受け取ったデータを基に、HTMLを解析してDOM(Document Object Model)ツリーを構築し、CSSによってページのスタイルを適用します。

さらにJavaScriptが実行され、ページ内の動的な要素が処理されます。


⑤リソースの読み込み ページの表示中、画像や外部のCSSファイル、JavaScriptファイルなどのリソースが続けて読み込まれます。

これらのリソースが正しく読み込まれることで、ページが完全に表示され、操作が可能になります。


この流れを理解することで、どの段階で問題が発生しているかを特定し、空白ページの原因を見つけやすくなります。

よくある原因は以下の通りです。

WEBサイトでページが空白になる原因を突き止めましょう!

先ほどWEBサイトが表示されるまでの流れをご説明させていただきましたが、 その中でも特に問題となりやすい者を3選ご紹介します!


上記の通りWEBサイトを訪れた際に、画面が空白のまま何も表示されないとき、その原因は様々です。

原因①:HTMLやCSSのエラー

WEBページはHTMLやCSSを使って構築されていますが、これらにエラーがあるとページが正しく表示されないことがあります。

例えば、HTMLのタグが正しく閉じられていなかったり、必要な要素が欠けていたりすると、ブラウザがページ全体を適切に描画できず、空白ページになることがあります。


また、CSSで誤って「display: none」や「visibility: hidden」が適用されている場合、ページの要素が画面上に表示されないため、空白ページのように見えてしまうことがあります。


原因②:リソースの読み込み失敗

ページを構成するリソース(画像、CSSファイル、JavaScriptファイルなど)が正しく読み込まれない場合も、空白ページが表示される原因となります。

例えば、ファイルパスが間違っている、サーバーにファイルが存在しない、外部のリソースが利用できない状態になっているなどの理由が考えられます。


特に、JavaScriptファイルが読み込まれない場合、動的なコンテンツが表示されなくなり、ページ全体が空白になるケースが多いです。

スクリプトエラーも要因となり、JavaScriptが正しく実行されないとページの表示が停止することがあります。


原因③:ブラウザの互換性問題

サイトが特定のブラウザでのみ空白ページを表示する場合、それはブラウザの互換性問題が原因かもしれません。

WEBページは、さまざまなブラウザ上で表示されることを前提に作られますが、一部のブラウザでは特定のHTML、CSS、JavaScriptの仕様に完全に対応していないことがあります。

対応していないブラウザで正しく動作しない場合、ページの表示が妨げられ、空白ページが表示されることがあります。


これらの原因を突き止めたら、次に適切な対策を取ることで、空白ページの問題を解消することができます。

WEBページが空白のときには何をしたらいい?

解決策①:HTMLやCSSのエラー

HTMLとCSSのバリデーションツールを使用 W3Cのバリデーターなどのツールを使って、HTMLやCSSコードにエラーがないかチェックしましょう。

タグの閉じ忘れや属性の記述ミスがないかを自動的に検出してくれます。   


ブラウザのデベロッパーツールで検証

ブラウザに標準で備わっているデベロッパーツールを使って、要素の表示が正しいか、特定のCSSスタイルが適用されているか確認しましょう。

これにより、誤ったスタイルが空白ページを引き起こしていないかを調べられます。   


コードの分割テスト

ページの一部をコメントアウトしてエラー箇所を切り分け、問題のある部分を特定します。

特に大規模なページでは、コードを小さなセクションに分割して確認すると効率的です。


解決策②:リソースの読み込み失敗

ファイルパスの確認 HTMLコード内で指定している画像やCSS、JavaScriptなどのファイルパスが正しいか確認しましょう。

ファイル名のスペルミスや相対パスと絶対パスの違いが原因で読み込まれないことがあります。   


サーバーのステータスチェック

サーバーがダウンしていたり、特定のファイルがサーバーに正しくアップロードされていない場合、リソースが正常に読み込まれません。

サーバーの状態を確認し、リソースが適切に配置されているか確認しましょう。   


外部リソースの確認

外部のCSSやJavaScriptライブラリを利用している場合、その外部リソースが利用可能かをチェックしましょう。

外部サーバーの問題でファイルが利用できない場合、サイトの表示に影響が出ます。

可能であれば、リソースをローカルにダウンロードして使用することも検討してください。


解決策③ブラウザの互換性問題

主要なブラウザでの動作確認 ページをChrome、Firefox、Safari、Edgeなど、主要なブラウザでテストしてみましょう。

特定のブラウザでのみ問題が発生している場合は、そのブラウザに依存するコードが原因の可能性があります。


ポリフィルの使用

古いブラウザでは新しいHTML5やCSS3の機能がサポートされていないことがあります。

その場合、ポリフィルを使用して、古いブラウザでも機能が動作するように補完します。


レスポンシブデザインのチェック

モバイルブラウザでの表示を考慮し、レスポンシブデザインが正しく機能しているか確認しましょう。

メディアクエリが正しく適用されていない場合、特定のデバイスで表示されないことがあります。

WEBサイトが正常に動くようにするためには、まずは現状把握が重要!

これらの解決策を実行することで、空白ページが表示される問題を解消し、正常にWEBサイトが表示されるようになります。

まずは原因を特定し、必要な対策を講じることで、よりスムーズなサイト運営を実現しましょう。

ユーザーの満足度向上のためにも、定期的なメンテナンスを欠かさずに行いましょう。