2024/11/23
エラーメールが返ってこないのに送ったメールが相手に届かない
メールを送信したのにエラーメールが返ってこない、だが相手に届かない。
こんな状況に遭遇したことはありませんか?
メールが届かない原因はさまざまですが、まずはその理由を正確に把握することが大切です。
本記事では、メールが相手に届かない時に考えられる主な原因と、その解決策について詳しくご紹介します。
まずは原因を突き止めるために、メールが相手に届く流れを理解しましょう。
原因を突き止めましょう
メールが相手に届く流れ
1. メールの作成と送信
まず、送信者がメールクライアントでメールを作成し、送信ボタンをクリックします。
この時点でメールはまだ送信者のコンピュータやデバイスにあり、インターネット上には送信されていません。
2. SMTPサーバーへ送信
送信ボタンがクリックされると、メールは送信者のインターネットプロバイダー(ISP)のSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバーに送信されます。
SMTPサーバーは、メールをインターネット上の他のメールサーバーに転送する役割を担っています。
3. 送信者のメールサーバーから受信者のメールサーバーへの転送
SMTPサーバーは、相手のメールアドレスを元に適切な受信者のメールサーバーを見つけ出し、メールを転送します。
この過程では、DNSが使われ、受信者のメールアドレスに関連付けられたメールサーバーの場所(IPアドレス)を特定します。
4. 受信者のメールサーバーに到着
受信者のメールサーバーにメールが届くと、そのサーバーはメールの内容を一時的に保管します。
この際、メールサーバーは次のようなチェックを行います。
・メールがスパムやウイルスでないかの確認
・メールの送信元アドレスやドメインがブラックリストに登録されていないか
・受信者のメールボックスがいっぱいではないか これらのチェックに問題がなければ、メールは受信者のメールボックスに保存されます。
5. 受信者のメールクライアントで受信
受信者が自身のメールクライアントを開くと、受信者のメールクライアントは受信者のメールサーバーにアクセスし、メールを取得します。
これにより、受信者の受信ボックスにメールが表示され、読むことができるようになります。
この流れを理解していると、メールが相手に届かないときにどの部分で問題が発生しているのかを把握しやすくなります。
次にエラーメールが返ってこないのに相手にメールが届かない際のよくある原因を紹介します。
エラーメールが返ってこないのに相手にメールが届かない原因
原因①:スパムフィルタによるブロック
送信したメールが相手のスパムフィルタによってブロックされている可能性があります。
多くのメールサーバーやプロバイダーは、スパムメールや悪意のあるコンテンツを防ぐために強力なスパムフィルタを使用しています。
メールの内容、送信元のドメイン、特定のキーワード、メールの形式がスパムと判定されると、受信ボックスに届く前に自動的に隔離され、相手の目に触れないことがあります。
原因②:相手のメールボックスがいっぱい
相手のメールボックスの容量がいっぱいになっている場合、メールが受信できないことがあります。
この場合、通常は「メールボックスがいっぱいです」というエラーメッセージが送信者に返されますが、 メールサーバーの設定や制限によっては、エラーメールが返ってこないこともあります。
原因③:不正な添付ファイルやリンクの検出
メールに添付したファイルやリンクが、セキュリティシステムにより不正なものとして検出されると、相手側のメールサーバーが自動的にブロックすることがあります。
特に、メールにウイルスが含まれていたり、疑わしいリンクが含まれていると判断された場合、メール自体が破棄されるか、隔離されることがあります。
これらの原因を確認し、適切な対処を行うことで、エラーメールが返ってこない場合でも、問題の特定と解決に役立つでしょう。
原因が特定できたら、次に以下の解決方法を試してみてください。
エラーメールが返ってこないのに相手にメールが届かない時には何をしたらいい?
解決策①:スパムフィルタによるブロック
メール内容の見直し
メール内にスパムと判断されやすいキーワードや、過度に広告的な表現が含まれていないか確認します。
また、HTML形式よりもテキスト形式のメールの方がスパムフィルタにかかりにくいこともあります。
送信元の信頼性向上
ドメインが信頼されているか確認し、可能であればDKIMやSPFといった認証プロトコルを設定します。
これにより、送信元が信頼できると認識される可能性が高まります。
相手にホワイトリストへ追加を依頼
相手側に直接連絡が取れる場合、自分のメールアドレスをホワイトリスト(許可リスト)に追加してもらうことで、スパムフィルタによるブロックを回避できます。
解決策②:相手のメールボックスがいっぱい
別の手段で確認依頼
電話やメッセージアプリなどで、相手にメールボックスの容量を確認してもらい、必要に応じて不要なメールを削除するようお願いしましょう。
ファイルサイズの確認
添付ファイルのサイズが大きすぎる場合も受信できないことがあります。
ファイルサイズを縮小したり、クラウドストレージを活用して共有リンクを送信するなどの方法を試してください。
解決策③:不正な添付ファイルやリンクの検出
ファイル形式の見直し
メールに添付するファイルの形式がセキュリティに引っかかっている可能性があります。
特に.exeファイルなどの実行形式のファイルはブロックされやすいため、一般的に許容されるPDFや画像形式に変換して送信します。
リンクの再確認
短縮URLや疑わしいリンクが含まれていないか確認します。
短縮URLはしばしばスパムと見なされることがあるため、できる限り完全なURLを使用し、相手に信頼感を与えるよう心がけましょう。
セキュリティソフトの使用
自分のコンピューターにセキュリティソフトを導入し、メールを送信する前にウイルスチェックを行うことも重要です。
これにより、ウイルス感染したファイルが含まれていないか確認できます。
これらの解決策を試すことで、エラーメールが返ってこない状況でも、送信したメールが相手に無事に届くようになる可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、エラーメールが返ってこないのに相手にメールが届かない場合の原因や対処法を紹介しました。
メールが相手に届かない原因は一つではありませんが、 問題を一つ一つ確認していくことで解決策を見つけることができます。
今回のポイントを参考に、今後のトラブルにも迅速に対応できるよう準備しておきましょう。