2024/12/12

パソコンの色合いが異常

パソコンの色がおかしい

「パソコンの画面の色合いがなんだかおかしい…」と感じたことはありませんか?

普段使っているパソコンの色合いが突然変わってしまうと、作業や映像鑑賞に支障をきたすことがあります。

この現象は、さまざまな原因によって引き起こされますが、正しく対処すれば簡単に解決できる場合も多いです。

今回は、パソコンの色合いが異常になる原因とその改善方法について詳しく解説します。

原因を突き止めましょう

まず、原因を探るためにパソコンの色合いが正しく表示される仕組みを理解しておきましょう。


パソコンが正常に映る基本的な流れ

電源供給とハードウェアの起動

最初に、パソコンの電源ボタンを押すことで、電源ユニットが起動し、マザーボードやその他のハードウェアに電力が供給されます。

これにより、CPU、メモリ、ストレージデバイスなどが正常に動作し始めます。


BIOS/UEFIの動作

次に、BIOS(またはUEFI)が動作し、パソコンの基本的なハードウェア(ディスプレイやグラフィックカードなど)が正しく接続され、機能しているかをチェックします。

GPU(グラフィックカード)の処理

BIOS/UEFIのチェックが完了すると、グラフィックカード(GPU)が動作し始めます。

グラフィックカードは、パソコンが計算した映像信号をモニターに送り、これにより画面に画像や色が表示されます。

GPUは、特に色の表示に大きな影響を与えるため、正常な色合いの表示には重要です。


OSの起動とドライバのロード

グラフィックカードが映像信号を送ると、次にOS(WindowsやmacOSなど)が起動します。

OSは、グラフィックカードやディスプレイの動作を制御するために必要な「ドライバ」をロードします。

これらのドライバは、色の調整や解像度の管理を行い、画面上に正確な色合いを表示します。


ディスプレイの表示

最後に、OSが動作することで、モニターがグラフィックカードから送られた信号を元に、画面上にデスクトップやアプリケーションを表示します。

ディスプレイは、RGB(赤、緑、青)の色モデルを使って色を再現し、正確な色合いを表示します。

この過程で、ディスプレイのカラープロファイルやキャリブレーションが適切であることも重要です。


このように、パソコンの画面が正しく色を表示するためには、電源供給からディスプレイへの映像出力までが連携して働いています。

どこかに問題が発生すると、色合いが異常に表示されることがあります。

次に、よくあるパソコンの色合いが異常になる原因をいくつか紹介します。

パソコンの色合いが異常になる原因

原因①:ディスプレイの設定ミス

まず最初に確認すべきなのは、パソコンやモニターのディスプレイ設定です。

色温度、コントラスト、明るさなどが手動で変更されている場合、画面全体の色が偏って見えることがあります。

また、WindowsやmacOSのカラープロファイルが適切に設定されていない場合、色が極端に青みがかっていたり、赤みが強くなってしまうこともあります。


原因②:モニターの不具合

モニター自体に不具合がある場合も、色合いが異常になることがあります。

特に長期間使用しているモニターでは、バックライトの劣化やパネルの損傷により、正しい色が表示されなくなることがあります。

また、モニターとパソコンをつなぐケーブルの接触不良や、モニターの設定不具合も原因の一つです。


原因③:カラープロファイルやキャリブレーションの問題

カラープロファイルが誤って適用されている、またはディスプレイのキャリブレーションが不適切な場合、色が意図した通りに表示されません。

特に写真編集やデザイン作業を行う方は、定期的にディスプレイをキャリブレーションすることが重要です。

プロファイルが正しくないと、特定の色が不自然に強調されたり、全体的に色味が変わってしまいます。


原因がわかったら、次に以下の解決方法を試してみてください。

パソコンの色合いが異常なことを改善するには何をしたらいい?

解決策①:ディスプレイの設定ミス

ディスプレイの設定を確認

パソコンの設定メニューから「ディスプレイ設定」や「画面のカラーバランス」などをチェックします。

Windowsでは「設定」→「システム」→「ディスプレイ」からアクセス可能です。

macOSでは「システム環境設定」→「ディスプレイ」にアクセスしてください。   


色温度や明るさ、コントラストの確認

カラーモードの確認

パソコンのカラーモードが「ナイトモード」や「ブルーライトカットモード」になっている場合、全体的に青みがかったり暖色系に見えることがあります。

この設定を解除して、標準のモードに戻しましょう。


解決策②:モニターの不具合

ケーブルの接続を確認

パソコンとモニターをつなぐHDMIやDisplayPortケーブルが緩んでいる、または劣化している可能性があります。

ケーブルを一度抜き差しし、しっかりと接続されているか確認します。

また、別のケーブルを試してみるのも効果的です。


モニターの設定をリセット  

モニター本体の設定で、色合いに影響を与えている可能性もあります。

モニターの設定メニューで「工場出荷時設定にリセット」などの項目を選択し、設定を初期状態に戻すと解決することがあります。


モニターの動作確認

他のパソコンやデバイスにモニターを接続し、同じ問題が発生するかを確認しましょう。

別のデバイスでも色合いが異常であれば、モニターの故障が考えられます。


解決策③:カラープロファイルやキャリブレーションの問題

カラープロファイルの確認

パソコンに適用されているカラープロファイルが正しいものか確認しましょう。

Windowsでは「コントロールパネル」→「色の管理」から、macOSでは「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「カラー」で確認できます。

不適切なプロファイルが選択されている場合、正しいプロファイルに変更します。


キャリブレーションツールを使用する

カラーマネジメントを行う際には、専用のキャリブレーションツールを使用するのが理想的です。

ツールを使用してディスプレイの色を調整し、正確なカラーバランスを保つことができます。


自動キャリブレーション機能を使う

一部のモニターには、自動で色を調整してくれるキャリブレーション機能が搭載されています。

この機能をオンにすることで、ディスプレイの色が自動的に調整され、問題が解消されることがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、パソコンの色合いが異常な時の原因と解決方法について解説しました。

これらの手順を実施することで、パソコンの色合いの異常を効果的に改善できます。

各解決策を一つずつ試して、問題が解決したか確認してください。

色の異常が改善されると、パソコンでの作業がより快適になり、デジタルコンテンツを本来の美しい色で楽しむことができるでしょう。