2025/04/30

WEBサイトのリソースが読み込まれない

WEBサイトのリソースが読み込まれない

WEBサイトを作ったのに「画像が表示されない」「レイアウトが崩れている」「スクリプトが動かない」……こんな経験、ありませんか?
それ、実は「リソースが読み込まれていない」ことが原因かもしれません。


WEBサイトは、HTMLだけでなく、CSSやJavaScript、画像などさまざまなリソースを組み合わせて表示されています。
ちょっとしたパスのミスや設定不備があるだけで、思い通りに表示されなくなってしまうんです。


この記事では、WEBサイトがリソースを読み込む基本の仕組みから、よくある原因とその対処法までをわかりやすく解説します。
初心者の方でも、読みながら原因を一緒に探っていける内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

WEBサイトがリソースを読み込む流れの基本

WEBサイトが表示されるまでには、さまざまなリソースが読み込まれるプロセスがあります。
この基本の流れを理解することで、「リソースが読み込まれない」原因を探る手がかりになります。


まず、ユーザーがブラウザでURLを入力すると、DNS(ドメインネームシステム)によってそのドメインに対応するIPアドレスが調べられます。
その後、ブラウザはそのIPアドレスのサーバーにHTTPリクエストを送り、HTMLファイルを取得します。


HTMLファイルには、ページを構成する他のリソースへのリンクが含まれています。
たとえば、CSS(スタイルシート)、JavaScriptファイル、画像、フォントなどです。
ブラウザはHTMLを解析しながら、それらの外部リソースを順次リクエストし、読み込みます。


このとき、リソースの読み込みは同期・非同期の方式により時間差が生じたり、サーバーやネットワークの状態によって失敗したりすることもあります。
また、CORS(クロスオリジンリソースシェアリング)制限や、ファイルのパス間違い、CDNの障害、HTTPS証明書の不備などが原因で、特定のリソースが読み込めなくなるケースもあります。


つまり、WEBサイトの表示には「HTML → 各種リソースの読み込み → レンダリング(表示)」という一連の流れがあるのです。
どこかの段階で問題が発生すれば、サイト全体または一部が正常に表示されなくなることがあります。


次に、よくあるWEBサイトのリソースが読み込まれない原因をいくつかご紹介します。

WEBサイトがリソースが読み込まれない原因

原因①:パスの記述ミス
基本的でよくあるのが、リソースファイルへのパス(ファイルの場所)の指定ミスです。
HTMLやCSS、JavaScriptなどで画像やスタイルを読み込む際、ファイルの場所が正確に指定されていないと、ブラウザはリソースを取得できません。


特に、相対パスと絶対パスの使い分けを間違えたり、ディレクトリ構成を変更したのにパスを更新し忘れたりするケースが多く見られます。
また、大文字・小文字の違いが認識される環境では、ファイル名の記述にも注意が必要です。


原因②:ブラウザのキャッシュや拡張機能の影響
ブラウザには、一度読み込んだリソースを保存して再表示を高速化する「キャッシュ」機能がありますが、これが原因で更新内容が正しく反映されなかったり、古いファイルを読み込んだりすることがあります。
とくにリソースが更新された直後に不具合が出る場合、キャッシュのクリアが有効です。


また、ブラウザの拡張機能(アドブロッカーやセキュリティツールなど)がリソースの読み込みを妨げていることもあります。
特定のスクリプトや広告要素とみなされた画像やファイルが、意図せずブロックされるケースもあります。


原因③:CORS(クロスオリジン制限)
CORS(Cross-Origin Resource Sharing)は、異なるドメイン間でリソースを共有する際のセキュリティ制限です。
たとえば、あなたのサイトが外部のサーバーにある画像やJavaScriptファイルを読み込もうとしたとき、そのサーバー側がCORSの許可設定をしていなければ、ブラウザはそのリソースの読み込みをブロックします。


この問題は、開発中にAPIや外部サービスを利用する場面でよく発生します。


次に、これらの原因に対する具体的な対処法を解説します。

WEBサイトのリソースが読み込まれないことを改善するには何をしたらいい?

解決策①:パスの記述ミスを確認・修正する
まずはHTMLやCSSなどのコード内で、リソースへのパスが正しく記述されているかを丁寧にチェックしましょう。
ファイルの場所と記述されたパスが一致しているか、相対パスと絶対パスの使い方に誤りがないか確認します。


また、特にサーバーがLinux環境である場合は、大文字と小文字の違いが区別されるため、ファイル名の表記が完全に一致しているかも重要です。
IDEやエディターの補完機能やパスチェック機能を活用することで、記述ミスを防げます。


解決策②:キャッシュのクリアと拡張機能の無効化で動作確認
ブラウザに保存された古いキャッシュが原因で新しいリソースが読み込まれない場合は、キャッシュのクリアを行いましょう。
多くのブラウザでは「Ctrl + Shift + R」や「スーパーリロード」でキャッシュを無視した再読み込みが可能です。


さらに、拡張機能の影響を調べるためには、シークレットモード(プライベートブラウズ)でサイトを開く方法が有効です。
それでも問題が解消しない場合は、拡張機能を一つずつ無効にして、原因を特定していきましょう。


解決策③:CORS設定の見直しまたは代替手段の検討
外部リソースがCORS制限によってブロックされている場合は、リソースを提供しているサーバー側でCORSを許可する設定が必要です。
たとえば、APIサーバーに「Access-Control-Allow-Origin」ヘッダーを追加することで、特定のドメインからのアクセスを許可できます。


ただし、他社が提供するサービスやCDNを利用している場合は、利用者側では設定を変更できません。
その場合は、別の提供元からリソースを取得する、あるいはリソースを自前のサーバーに配置するといった代替策も検討しましょう。


このように原因をひとつずつ切り分けて対処することで、多くのリソース読み込みトラブルは解決できます。

まとめ

WEBサイトのリソースが読み込まれない原因とその解決法について解説しましたが、いかがでしたか?
WEBサイトが正しく表示されないときは焦ってしまいがちですが、原因をひとつずつ丁寧に確認していけば、ほとんどの場合きちんと解決できます。
リソースの読み込みに関する知識を身につけておけば、トラブル時にも落ち着いて対応できるはずです。
困った時には 、この記事の内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

img_喜び

似たような問題が
繰り返す場合は

一度調査してみませんか?

img_落ち込み
img_喜び

似たような問題が
繰り返す場合は

一度調査してみませんか?

img_落ち込み