2025/05/07

FIDが改善できない原因がわからない

WEBサイト

「FIDがなかなか改善できない…」「いろいろ対策しているのに効果が見えない」そんなお悩みはありませんか?

FID(First Input Delay)は、ユーザーがページを操作したときに、どれだけ素早く反応できるかを示す指標。

体感に直結するため、サイトの快適さに大きく影響します。

ですが、数値が動かないときは「何が原因かよく分からない」というケースも少なくありません。


この記事では、そんな“原因が見えにくい”FIDの改善について、よくある3つのパターンとそれぞれの具体的な対処法をわかりやすく解説していきます。

どこから見直せばいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

FID改善の流れを理解しよう

FID(First Input Delay)は、ユーザーがページ上で初めて行った操作(クリックやタップ)に対して、ブラウザが反応するまでの遅延時間を示します。

FIDが長いと、ユーザーは「反応が悪い」と感じてしまうため、改善は非常に重要です。

まずは、改善の基本的な流れを押さえましょう。


現状を把握する

最初のステップは、FIDの数値と問題箇所を正確に把握することです。

GoogleのPageSpeed InsightsやLighthouse、CrUX(Chrome UX Report)などを活用して、FIDが高いページや原因となっているスクリプトを特定します。


原因の仮説を立てる

FIDの遅延は、多くの場合「メインスレッドのブロッキング」が原因です。

特に、JavaScriptの実行やレンダリングの負荷が高いと、ユーザー操作への反応が遅れます。

サードパーティスクリプトの影響や、初期読み込み時に大量のJSが実行されていないかを確認しましょう。


改善策を実装する

代表的な改善方法には、以下のようなものがあります。

・不要なJavaScriptの削減

・コードの分割(コードスプリッティング)

・非同期・遅延読み込みの導入

・Web Workerの活用によるメインスレッド負荷の軽減


改善後の効果測定

修正後は、同じくPageSpeed Insightsなどで再評価を行い、FIDが実際に改善されたかを確認します。

また、LCPやCLSといった他のCore Web Vitals指標も併せてチェックすることをおすすめします。


このように、FID改善は「原因の特定 → 仮説立て → 修正 → 効果検証」というステップで進めていくのが基本です。

改善できない場合は、そもそも“どこが重くしているのか”の見極めがずれている可能性もあるため、一つひとつ丁寧に確認していくことが大切です。

次に、よくあるFIDが改善できない原因をいくつかご紹介します。

FIDが改善できない原因

原因①:計測方法やタイミングのズレ

FIDの改善が見られない原因として最初に疑うべきは、「そもそも正しい数値を見ているか?」という点です。

多くの人が使用するLighthouseやPageSpeed Insightsは、ラボ環境での測定結果であり、実際のユーザーが体験しているフィールドデータとは異なる場合があります。

特に、LighthouseではFIDの代替としてTBT(Total Blocking Time)が使われるため、「FIDが良くなっているつもりでも、実環境では改善されていない」ことも。


原因②:JavaScriptの最適化不足

FIDは、主にJavaScriptが原因で遅延することが多い指標です。

初期表示時に大量のスクリプトを読み込んでいたり、処理の集中がメインスレッドを占有したりしていると、ユーザーの操作に即座に反応できません。

コードを圧縮していても、構造的に処理が重いままでは改善されません。

特にファーストビューで動くスクリプトの見直しや、不要な処理の削除、コード分割(コードスプリッティング)などが不十分だと、FIDの改善は難航します。


原因③:サードパーティスクリプトの影響

広告タグやアクセス解析などのサードパーティスクリプトも、FIDを悪化させる大きな要因です。

これらのスクリプトが同期的に読み込まれたり、初期化処理でメインスレッドに大きな負荷をかけたりすると、ページの応答性が大幅に低下します。


また、スクリプトがネットワーク待ち状態になっていても、その影響で他の処理が遅延するケースもあります。


このように、FIDが改善できない場合は「見ている数値がズレている」「処理の本質が変わっていない」「外部要因を見落としている」など、複数の視点からチェックすることが大切です。

次に、これらの原因に対する具体的な対処法を解説します。

FIDが改善できないことを改善するには何をしたらいい?

解決策①:計測方法やタイミングのズレを見直す

まず行いたいのが、「正しいFIDを測定できているか」の確認です。

PageSpeed InsightsやLighthouseは便利ですが、FIDは実ユーザーの操作を前提にしたフィールドデータなので、これらのラボツールでは正確に反映されません。

Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートや、CrUX(Chrome UX Report)を活用して、実際のユーザー体験から改善ポイントを探しましょう。


また、TBT(Total Blocking Time)も参考にしつつ、Lighthouseと併用して分析を深めるのがおすすめです。


解決策②:JavaScriptの最適化を徹底する

FIDの多くは、JavaScriptがメインスレッドを占有することで発生します。

改善には以下のようなアプローチが有効です。  


・使っていないライブラリやコードの削除  

・コードスプリッティングによる分割読み込み  

・`async` / `defer` 属性を使った非同期読み込みの徹底  

・Web Workerの導入による処理の並列化


   とくに、初期レンダリング直後のスクリプト実行をできるだけ減らすことがポイントです。


解決策③:サードパーティスクリプトの見直し

広告やアクセス解析ツールなどのサードパーティスクリプトは、どうしてもページ表示時に負荷をかけてしまいます。

完全に排除できない場合でも、読み込み方法を調整するだけで大きく改善することがあります。 


・`async`や`lazy-loading`を活用して遅延実行する  

・可能であれば、読み込みタイミングをファーストインタラクション後に変更する   ・重いスクリプトはCDNやキャッシュで最適化する  


これらを行うことで、メインスレッドのブロッキングを軽減できます。


FIDの改善には、単に「表示速度を上げる」だけでなく、「ユーザーが触った瞬間に反応できる状態をつくる」視点が必要です。

まずは現状の計測方法から見直し、段階的に施策を打っていきましょう。

まとめ

FIDが改善できない原因とその解決法について解説しましたが、いかがでしたか?

FIDの改善は、一度の対応で劇的に変わるものではないこともあります。

ですが、正しい計測と分析、そして段階的な最適化を重ねていくことで、着実にユーザー体験は向上していきます。 


「原因がわからない」と感じたときこそ、見直すチャンスです。

焦らず、ひとつずつ確認していけば、改善への道筋がきっと見えてくるはずです。  

ユーザーにとって心地よいサイトづくりのために、今回のチェックポイントをぜひ活用してみてくださいね。