2025/05/13

LCPが改善されない

WEBトラブル


ウェブサイトを訪れるとき、ページが表示される速度はユーザー体験に大きな影響を与えます。

その中でも「LCP(Largest Contentful Paint)」という指標は、特に重要な意味を持っています。

LCPは、ページ内で最も大きなコンテンツ(例えば、画像やテキスト)が表示されるまでの時間を測定するもので、ページがどれだけ速く「視覚的に」読み込まれるかを示します。

LCPが速いと、ユーザーはストレスなくページを利用でき、検索エンジンにも好影響を与えるため、SEOにとっても大切な要素です。

しかし、LCPが改善されない原因はさまざまで、適切な対策を取らない限り、改善が難しくなることも。


今回は、LCPが改善されない原因とその解決策についてわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。


LCP(Largest Contentful Paint)の通常の流れとは?


LCP(Largest Contentful Paint)とは、ウェブページの読み込み時に「もっとも大きなコンテンツが表示されるまでの時間」を測る指標で、ユーザーが視覚的に「ページが表示された」と感じる重要なタイミングを表します。

LCPが速ければ速いほど、ユーザーにとって快適な閲覧体験となり、SEOにも好影響を与えます。


では、LCPが発生するまでの一般的な流れを見てみましょう。


まず、ユーザーがページにアクセスすると、ブラウザはHTMLを読み込み、順に解析していきます。

この際、ブラウザはHTMLの中にあるリンクやスクリプト、CSS、画像などのリソースを発見し、それらを並行して読み込みます。


次に、CSSファイルが読み込まれることで、ページのレイアウトやスタイルが整い始めます。

スタイルの適用が完了した段階で、ブラウザはDOM(HTMLの構造)とCSSOM(CSSの構造)を組み合わせて「レンダーツリー」を構築し、画面描画の準備を整えます。


そして、画像や動画などの「視覚的に大きなコンテンツ」が描画されると、その時点でLCPが記録されます。

LCP対象となるのは、ファーストビュー内で表示される大きな画像やブロックレベルのテキストなどです。


このように、LCPは「ブラウザがHTML・CSS・画像などを読み込み、スタイルを適用し、大きなコンテンツを描画する」までの一連のプロセスの中で測定される指標です。

そのため、どこかの工程で遅延があると、LCPの数値が悪化してしまいます。

次に、よくあるLCPが改善されない原因について詳しく解説します。


LCPが改善されない原因を突き止めましょう!


原因①:画像や動画の読み込みの遅延

LCPに該当する要素は、多くの場合「画面の上部(ファーストビュー)に表示される大きな画像や動画」です。

これらの読み込みが遅いと、LCPの数値は当然悪化します。


画像ファイルのサイズが大きすぎたり、WebPなどの軽量フォーマットを使っていなかったり、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を活用していない場合、読み込み速度に大きな差が出ます。

また、LCP対象の画像に`loading="lazy"`が設定されていると、表示が遅れてLCPに悪影響を及ぼすことも。


原因②:CSSやJavaScriptの読み込みブロック

ページのスタイルや動きを司るCSS・JavaScriptも、LCPに大きく影響します。

特に「レンダリングをブロックするCSS」や「初期読み込みで実行される不要なJavaScript」が多いと、ページの表示が後回しになってしまいます。


たとえば、ヒーローエリアにスライダーやアニメーションがある場合、その処理がJavaScriptで制御されていると、LCP対象の要素が表示されるまでに時間がかかることがあります。


原因③:サーバーの応答速度(TTFB)

LCPは、ブラウザが「大きなコンテンツを表示するまでの時間」ですが、その前提となるのが「HTMLがどれだけ早く届くか」です。

これを示す指標がTTFB(Time To First Byte)です。


TTFBが遅いと、どんなに画像やCSSを最適化しても、そもそも読み込みのスタートが遅れてしまうため、LCPも遅延します。

サーバー側の処理が重かったり、キャッシュが適切に使われていなかったりする場合が主な原因です。


次に、これらの原因に対する具体的な対処法を解説します。


LCPが改善されない時には何をしたらいい?

LCPの改善には、単にコンテンツを減らすのではなく、「遅れの原因に対して適切な対処を行う」ことが大切です。

ここでは、LCPが改善されない3つの主な原因に対応する解決策を、具体的にご紹介します。


解決策①:画像や動画の読み込みの遅延

画像や動画がLCPに影響している場合、まずはファイルの軽量化が重要です。

JPEGやPNGからWebP・AVIFなどの次世代フォーマットへ変換することで、見た目をほとんど変えずに大幅な圧縮が可能になります。


加えて、レスポンシブ画像(`srcset`)の活用も有効です。

ユーザーのデバイスに最適なサイズの画像だけを読み込むことで、無駄な転送を防ぎます。


また、LCPに該当する画像には`loading="eager"`を設定し、遅延読み込みを回避しましょう。

CDNを導入すれば、地理的に近いサーバーから素早く画像を配信でき、表示速度の向上につながります。


解決策②:CSSやJavaScriptの読み込みブロック

CSSとJavaScriptの最適化には、読み込みの優先順位を調整することが重要です。

まずは、ページ表示に必須なCSSだけを抽出し、HTMLの`<head>`内にインラインで記述するCritical CSSの導入を検討しましょう。


JavaScriptについては、`async`や`defer`を使って非同期読み込みに切り替えることで、レンダリングをブロックしない構成に変更可能です。

また、ファーストビューに関係ないスクリプトは読み込みを後回しにすることで、LCPの発生を早められます。


加えて、不要なライブラリやプラグインの削除、CSS/JSファイルの圧縮(minify)も有効です。

必要最小限のリソースだけを読み込む構成を目指しましょう。


解決策③:サーバーの応答速度(TTFB)

サーバーの応答速度がボトルネックになっている場合は、キャッシュの活用が第一歩です。

ページキャッシュ、オブジェクトキャッシュを導入することで、サーバーの処理を減らし、初期応答を高速化できます。


次に、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入も効果的です。

ユーザーに近いロケーションからHTMLを配信できるため、TTFBの短縮につながります。


CMSを使用している場合は、不要なプラグインを整理し、データベースのクエリ負荷を見直すことも忘れずに。

PHPやMySQLのバージョンアップも、処理速度に大きな差を生む場合があります。


また、可能であればより高速なサーバー環境へ移行することも選択肢の一つ。

共有サーバーではなく、VPSやクラウド型のインフラを検討することで、安定した高速応答が期待できます。


まとめ


LCPの最適化ができない原因とその解決法について解説しましたが、いかがでしたか?

LCPの改善には時間と手間がかかることもありますが、適切な対策を講じることで、確実にユーザー体験を向上させ、サイトのパフォーマンスを高めることができます。

ページ表示のスピードは、訪問者の満足度やSEOに直結する重要な要素です。

今回紹介した解決策を実践し、LCPを改善することで、より快適でスムーズなウェブサイトを提供できるようになります。

ユーザーにとって魅力的なサイト作りを目指して、少しずつ改善していきましょう!