2025/05/28
パソコンが起動時にエラーメッセージが表示される
パソコンの電源を入れたら、いきなり見慣れないエラーメッセージが表示されて驚いた…そんな経験はありませんか?
「昨日までは普通に使えていたのに」「何をどうしたらいいのかわからない」と戸惑う方も多いはず。
実は、パソコンの起動時に表示されるエラーには、ある程度パターンや原因があります。
この記事では、パソコンが起動する仕組みをわかりやすく説明しつつ、よくあるエラーメッセージの原因と、その解決方法を丁寧にご紹介します。
初心者の方でも安心して読める内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
パソコンが起動する仕組みとは?エラーメッセージの原因を探るために
パソコンが起動する際には、いくつかのステップを順番に踏んでいます。
この流れを理解することで、起動時のエラーメッセージの原因も見えてきます。
まず、電源ボタンを押すと、電源ユニットが動作を開始し、マザーボードなどの各パーツに電力が供給されます。
次に動くのが「BIOS」または「UEFI」と呼ばれるシステムです。
これは、パソコンの基本的なハードウェア(CPU、メモリ、ストレージなど)をチェックし、問題がないか確認する役割を持っています。
この段階で問題があると、「ビープ音」や黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示されることがあります。
その後、BIOSは起動ドライブ(通常はHDDやSSD)を探し、そこにあるOS(Windowsなど)を読み込もうとします。
ここでストレージに異常がある場合や、OSが破損していると、「Operating System not found」「BOOT DEVICE NOT FOUND」といったメッセージが出ることがあります。
OSの読み込みが無事に進めば、Windowsなどのロゴが表示され、ログイン画面へと移ります。
ですがこの途中でも、ドライバの不具合や更新の失敗などによって、ブルースクリーンや再起動ループなどのトラブルが起こることもあります。
つまり、エラーメッセージが表示されるタイミングによって、原因となっている部位が異なるのです。
起動の流れを把握しておくと、問題の切り分けがしやすくなります。
次に、よくあるパソコンが起動時にエラーメッセージが表示される原因をいくつかご紹介します。
パソコンが起動時にエラーメッセージが表示される原因
原因① ハードウェアの問題
メモリの接触不良や故障
「Memory Error」「RAM Error」といったメッセージが表示される場合は、メモリが正しく認識されていない可能性があります。
HDD/SSDの故障または認識エラー 「Boot Device Not Found」「Operating System Not Found」などは、OSがインストールされているストレージが見つからないときに出ます。 CPUファンの異常 「CPU Fan Error」が表示されると、冷却ファンが正常に動いていないか、ファンケーブルが抜けている可能性があります。 このような場合は、パソコンの内部を開けてケーブルの接続状態を確認したり、部品の交換が必要になることもあります。 システムファイルの破損 アップデートの失敗や突然の電源切断により、必要なファイルが壊れて起動できなくなることがあります。 ドライバの不具合 特にグラフィックドライバやチップセットドライバに異常があると、ログイン前にブルースクリーンが表示されることも。 ウイルスやマルウェアの影響 悪意あるソフトウェアがOSの起動プロセスを妨げている場合もあります。 OSの問題では「自動修復を準備しています」や「システムが正しく終了しませんでした」といったメッセージが表示されることがあります。 起動ドライブの優先順位が誤っている 外付けドライブやUSBメモリが優先されていると、OSが入っていないデバイスから起動しようとしてエラーになります。 BIOS設定の初期化 「CMOS Checksum Error」は、マザーボードの電池切れなどにより設定がリセットされたときに出るメッセージです。 セキュリティ設定の影響 一部のセキュアブートやTPM設定が原因でOSが読み込まれないケースもあります。 次に、これらの原因に対する具体的な対処法を解説します。原因② OSの問題
原因③ 設定の問題
パソコンが起動時にエラーメッセージが表示される問題を改善するには何をしたらいい?
解決策① ハードウェアの問題
メモリを一度抜き差しする
パソコンの電源を切り、メモリを取り外してから再度しっかり差し込み直します。
接触不良が解消されることで、エラーが消える場合があります。
ストレージの接続を確認する
HDDやSSDのケーブルが緩んでいないか確認し、必要なら接続し直します。
物理的な破損が疑われる場合は、別のパソコンで認識されるかチェックするのも有効です。
内部のホコリを掃除する
ファンが回らない、異音がするなどの症状がある場合は、内部にホコリがたまっている可能性があります。
エアダスターで優しく清掃しましょう。
これらの作業が難しいと感じたら、無理をせずパソコン修理の専門業者に相談するのが安心です。
解決策② OSの問題
スタートアップ修復を使う
Windowsの自動修復機能を活用し、システムの不具合を自動的に修正させます。
起動時に「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選びましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードなら最低限の構成で起動するため、ドライバの問題などを回避できます。
そこで復元ポイントに戻す、または問題のあるソフトを削除することが可能です。
システムの復元または初期化
どうしても起動できない場合は、「システムの復元」や「このPCを初期状態に戻す」機能を使うのも選択肢です(重要なデータのバックアップがある場合に限ります)。
Windowsのインストールメディア(USBなど)を用意しておくと、トラブル時の対処がスムーズになります。
解決策③ 設定の問題
起動順序を確認する
BIOS設定画面に入り、「Boot」項目で正しいドライブが最優先になっているか確認します。
USBやDVDが先に設定されていると、OSが起動できないことがあります。
BIOS設定をリセットする
「CMOS初期化」や「Load Optimized Defaults」といった項目を選べば、BIOS設定を初期状態に戻せます。
マザーボードのボタン電池を交換することで改善することもあります。
セキュリティ設定を見直す
Secure BootやTPM設定が影響している場合、それらを一時的に無効にすることで起動できるケースもあります。
設定の変更は慎重に行いましょう。不安な場合は専門サポートの力を借りるのが安全です。
まとめ
パソコンが起動時にエラーメッセージが表示される原因とその解決法について解説しましたが、いかがでしたか?
起動時のエラーメッセージは突然で焦ってしまいがちですが、原因を冷静に探れば対処できるケースも少なくありません。
この記事で紹介したように、エラーの種類や表示されるタイミングによって、ハードウェアの不具合、OSのトラブル、設定ミスなど原因はさまざまです。
まずは慌てず一つずつ確認し、できるところから対処してみましょう。
正しい知識を持っていれば、トラブル時の対処もスムーズになりますよ。
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