パソコンのインターネット接続が無効

ネットワーク機器との接続

まず、パソコンがインターネットに接続するためには、ネットワーク機器（モデムやルーター）との接続が必要です。

インターネットサービスプロバイダー（ISP）から提供されるインターネット回線は、モデムに接続され、その後、ルーターに分配されます。

パソコンは有線または無線でこのルーターに接続され、インターネットにアクセスする準備が整います。

IPアドレスの取得

インターネット接続に必要なのは、パソコンがネットワーク内で一意に識別できるIPアドレスです。

通常、ルーターがDHCP（Dynamic Host Configuration Protocol）という機能を使って、パソコンにIPアドレスを自動的に割り当てます。

このアドレスがなければ、インターネット上で通信ができません。

DNSサーバーの設定

パソコンがウェブサイトを訪問する際、URL（例：www.example.com）をIPアドレスに変換するためにDNS（Domain Name System）サーバーを利用します。

DNSサーバーは、パソコンが特定のウェブページを表示するために必要なIPアドレスを返します。

このプロセスがなければ、ウェブサイトにアクセスすることができません。

インターネット回線の接続

IPアドレスが設定され、DNSサーバーも機能すると、パソコンはインターネット回線に接続します。

インターネット回線には、光ファイバーやADSL、またはモバイルデータ通信などさまざまな種類があります。

これらの回線を通じて、パソコンはインターネット上のサーバーと通信します。

ウェブサイトへのアクセス

パソコンがインターネットに接続されると、ウェブブラウザを使ってウェブサイトにアクセスします。

ブラウザはURLを入力し、DNSサーバーから得たIPアドレスを使って、ウェブサーバーと通信します。

ウェブサーバーがリクエストに応じて、ページのデータを返送すると、パソコンのブラウザがその情報を表示します。

データの送受信

インターネット上で情報をやり取りする際、パソコンはデータを送信し、受信します。

このデータの送受信は、パソコンとウェブサーバーとの間で行われ、ページの読み込みが完了します。

これにより、ユーザーはウェブページを表示できるようになります。

以上が、パソコンがインターネットに接続する基本的な流れです。

この流れに問題が生じると、接続が無効になったり、インターネットにアクセスできなくなることがあります。

次の章では、この接続の流れの中で考えられる原因を詳しく解説します。

Wi-Fi接続の場合、無線ネットワークがオフになっていないか、SSID（ネットワーク名）とパスワードが正しく入力されているかを確認することが重要です。

Wi-Fiの電波強度が弱い場合や、無線干渉が原因で接続が不安定になることもあります。

このような物理的な接続に問題がないか確認することから始めましょう。

原因②：ルーターやモデムの問題

次に、インターネット接続の途中にあるルーターやモデムに問題がある場合、接続が無効になることがあります。

ルーターが正常に動作していない場合、パソコンへのインターネット接続をブリッジできません。

また、モデムがインターネットサービスプロバイダー（ISP）との接続に失敗すると、インターネット自体にアクセスできなくなります。

モデムやルーターが正常に動作しているかを確認するために、電源を切ってから再起動することをお勧めします。

原因③：DNSサーバーの問題

DNS（Domain Name System）サーバーは、ウェブサイトのURLをIPアドレスに変換する役割を果たしています。

DNSサーバーに問題が発生すると、パソコンがウェブサイトを正しく読み込むことができなくなり、インターネット接続が無効に感じられることがあります。

これは、特にウェブページが開けない、または特定のサイトだけが表示されない場合に多く見られます。

DNSサーバーに問題がある場合、DNS設定を手動で変更することで解決できることがあります。

例えば、GoogleのDNS（8.8.8.8や8.8.4.4）を使用することが効果的な場合があります。

DNS設定を確認して、必要に応じて変更してみましょう。

これらの原因を順に確認することで、インターネット接続が無効になった原因を特定し、迅速に解決することができます。

次に、これらの原因に対する具体的な対処法を解説します。

Wi-Fi接続の場合、パソコンが正しいネットワークに接続されているか、Wi-Fiの設定が正しいかを確認します。

また、Wi-Fiがオフになっていないか、接続可能な範囲内にいるかをチェックします。

Wi-Fiの信号が弱い場合は、ルーターをより近くに移動させるか、Wi-Fi中継機を使用することも一つの方法です。

解決策②：ルーターやモデムの問題

次に、ルーターやモデムに問題がある場合の対処方法です。

最も簡単で効果的な方法は、これらの機器を再起動することです。

電源を切り、数秒間待ってから再度電源を入れると、接続が回復することがあります。

再起動しても接続が改善されない場合、ルーターやモデムのランプを確認します。

インターネット接続が正常であれば、インジケーターランプが通常通り点灯しているはずです。

異常が見られる場合は、ISP（インターネットサービスプロバイダー）に連絡して、回線の問題がないか確認してもらいましょう。

解決策③：DNSサーバーの問題

DNSサーバーに問題がある場合、ウェブサイトが正しく表示されないことがあります。

この場合、DNS設定を変更することで問題を解決できます。

まず、現在設定されているDNSサーバーが正常に機能しているかを確認します。

もし問題がある場合、Googleの公開DNS（8.8.8.8や8.8.4.4）など、信頼性の高いDNSサーバーに設定を変更してみましょう。

DNS設定を変更する手順は、パソコンのネットワーク設定画面で「インターネットプロトコル（TCP/IP）」の設定を開き、「DNSサーバーのアドレスを自分で設定する」を選択し、必要なDNSアドレスを入力します。

これで接続が改善することがあります。

これらの解決策を試すことで、パソコンのインターネット接続が無効になった原因を解消し、再びインターネットにアクセスできるようになるでしょう。