2024/10/12

WEBサイトのロード中にエラーが発生する原因とは?

WEBサイトのロード中にエラーが発生する原因とは?

この記事では、WEBサイトがロード中にエラーが発生した場合の原因や解決方法について解説します。

ロード中にエラーが起こる原因は様々です。

原因を突き止めましょう

原因をつきとめるために、まずはWEBサイトをロードする際のステップを理解しましょう。


WEBサイトのロードステップ

ステップ1:URLの入力 

ユーザーはブラウザのアドレスバーにWEBサイトのURLを入力します。


ステップ2:DNSルックアップ 

次に、ブラウザはDNS(ドメインネームシステム)サーバーを使って、入力したURLに対応するIPアドレスを探します。

URLをIPアドレスに変換することで、インターネット上のどのサーバーにアクセスするかを決定します。


ステップ3:TCP接続の確立

ブラウザは、見つけたIPアドレスに基づいてサーバーとの接続を開始します。

TCPを使って、データの送受信を行うための通信回線を確立します。


ステップ4: HTTPリクエストの送信

接続が確立されると、ブラウザはサーバーにHTTPリクエストを送信します。

これは「このページのデータをください」という要求です。


ステップ5: サーバーの応答 

サーバーはリクエストを受け取り、ブラウザに対してHTTPレスポンスを返します。

このレスポンスには、WEBサイトの表示に必要なデータ(HTML、画像など)が含まれています。


ステップ6: データのレンダリング

ブラウザはサーバーからのデータを受け取り、ページを表示するためにレンダリング(描画)を行います。

このプロセスで、WEBサイトがユーザーの画面に表示されます。


WEBサイトのロードには、この複数のステップが必要です。

これらのステップで何か問題が発生すると、エラーが生じることがあります。

WEBサイトがロード中にエラーが発生する原因

原因は多岐にわたりますが、主要なトラブルのポイントを理解することで、適切な対応が可能です。

ここでは、代表的な3つの原因について説明します。


原因① サーバーの問題

サーバーはWEBサイトの心臓部であり、サーバーに問題が生じると、サイト全体の動作が停止してしまいます。

特に、以下の要因が原因となることが多いです。


サーバーの過負荷

同時にアクセスするユーザーが多すぎると、サーバーが対応しきれず、応答が遅くなったり、完全に停止することがあります。


サーバーダウン

サーバーが物理的な故障やメンテナンス中であれば、WEBサイトにアクセスできなくなります。


サーバー設定のミス

不適切なサーバー設定や最新のセキュリティアップデートが行われていない場合、サイトの表示に問題が生じることがあります。


原因② DNSエラー

DNS(ドメインネームシステム)は、WEBサイトのURLをサーバーのIPアドレスに変換する役割を果たしています。

このDNSに問題が発生すると、ブラウザはWEBサイトを正しく読み込むことができません。

代表的な原因は次の通りです。


DNSサーバーのダウン

サーバーが動作していても、DNSサーバーが停止していると、ブラウザはIPアドレスを取得できず、WEBサイトにアクセスできなくなります。


DNS設定の誤り

ドメイン名が正しく設定されていない場合、誤ったIPアドレスにリクエストが送られてしまい、エラーが発生します。


原因③ キャッシュやCookieの問題

ブラウザはWEBサイトのデータをキャッシュやCookieに保存し、次回アクセス時の読み込み速度を向上させますが、これが原因でエラーが発生することもあります。


古いキャッシュの保持

サイトの内容が更新されているにもかかわらず、古いキャッシュが残っていると、ブラウザが正しく新しいページを表示できなくなることがあります。


Cookieの不具合

特定の機能やログイン情報がCookieに保存されていますが、これが破損したり無効になった場合、サイトの一部機能が正常に動作しなくなることがあります。


これらの原因を理解することで、WEBサイトのロード中に発生するエラーの解決に役立てることができます。

WEBサイトのロード中にエラーが発生したら何をしたらいい?

WEBサイトのロード中にエラーが発生してしまった場合、迅速な対応が求められます。

エラーの原因がわかったら、それぞれに応じた解決策を実施することで、問題を解消することができます。


解決策① サーバーの問題

サーバーの状態を確認

サーバーがダウンしている場合は、まずサーバーのステータスを確認することが必要です。

クラウドホスティングやVPSなどを利用している場合、提供元のダッシュボードでリアルタイムの状態を確認できます。

サーバーが停止している場合は、再起動や提供元への問い合わせが必要です。   



トラフィックの監視とスケーリング

サーバーが過負荷になっている場合、リソースを増やすためにスケーリングを検討しましょう。

特に、クラウドサービスではオートスケーリング機能を活用することで、アクセスが集中しても自動的に対応できます。


サーバーログの確認

サーバー設定やエラーログを確認し、異常が発生していないかを調べましょう。

設定ミスや未処理のエラーが原因でサイトが表示されない場合、問題箇所を特定して修正します。


解決策② DNSエラー

DNSサーバーの切り替え

DNSサーバーがダウンしている場合、別のDNSサーバーに切り替えることで問題を解決できる場合があります。

Google Public DNSやCloudflareなど、信頼性の高いDNSサービスを利用して、アクセスが再開できるか確認しましょう。


DNS設定の確認

ドメインのDNS設定が正しく行われているかを確認します。

特に、ドメイン名とIPアドレスが正しく紐付けられているか、ネームサーバーの設定に誤りがないかを確認します。

DNS設定の変更が反映されるまでには時間がかかるため、設定後は反映状況もチェックしてください。


解決策③ キャッシュやCookieの問題

ブラウザキャッシュのクリア

ページの表示に古いキャッシュが使われている場合、新しいデータを取得するためにブラウザのキャッシュをクリアする必要があります。

各ブラウザの設定メニューから「キャッシュの削除」オプションを選び、最新の情報を再取得しましょう。


Cookieの削除

特定のサイトでエラーが発生する場合、そのサイトのCookieが破損している可能性があります。

Cookieの削除を行うことで、ログイン情報やサイト設定がリセットされ、正常にアクセスできることがあります。


これらの解決策を実施することで、WEBサイトのロード中に発生するエラーを解決して、ユーザーがスムーズにサイトを閲覧できる環境を整えることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はWEBサイトのロード中にエラーが発生したときの原因や解決方法を紹介しました。

ユーザーがスムーズに閲覧できるようにするために、これらのポイントをしっかり押さえて、問題発生時にも冷静に対処していきましょう。



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